yota’s blog/管理栄養士

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高血圧と調味料

 

こんにちはこんばんは。

管理栄養士よたです。

 

よくある質問ターイム🎉

本日、利用者の栄養相談にて、

「昔、医者に血圧高いから塩分控えるようにと言われて、それから30年近く調味料を一切使っていない。調味料を使用しないから美味しくないし、食欲も落ちている。いつまでこの生活を続けないといけないですか?」

この手の質問、意外と多いんですよね。

医者の言葉足らずの説明により、このように長年悩み苦しめられている方が沢山います。

説明不足により、患者自身の解釈に委ねられた結果であり、医療提供の怠慢に他なりません。

しっかり説明責任を果たし、解釈に委ねない医療の提供に期待します。

 

話が逸れましたが、もちろん調味料を使ってはいけないと言うことはありません。

醤油やうまみ調味料も塩分は含まれますが、薄味を意識して使用する分には何ら問題はありませんし、その程度の使用量であれば血圧に直結することはありません。

ただし、塩そのものは使用しないでください。これは血圧に直結します。

 

血圧が上がる理由

  1. 塩分の摂りすぎ
  2. 水分摂取不足
  3. 加齢
  4. ナトリウム排泄不良

 

特に、高齢者は全てに当てはまるケースが多く、改善は難しいケースが多いですが、若い方は比較的に改善は容易です。

塩分を摂りすぎると体内の血流量が増え、血圧が上がりますが、水分やナトリウムの排泄を助けてくれるカリウムを多く含む果物や芋類を積極的に摂取することで、体外にナトリウムを排泄することができれば血圧の上昇は防げます。

高血圧は生活習慣病の一つで、血圧が高い状態が続くと、動脈硬化により、脳卒中心筋梗塞の引き金となってしまいます。

運動不足や喫煙もリスクとなりますので、注意が必要ですね。

 

僕の事業所の利用者は高齢者で、高齢者の特徴として様々な理由でトイレに行くことを避ける傾向が見られます。

トイレに行く回数を減らすために自主的に水分摂取を制限したりするので、水分を積極的に摂って、おしっこをすることで血圧が下がることを説明します。

水分を摂ること、おしっこをするメリットをしっかり理解してもらうことが、水分摂取の行動変容に非常に重要です。

 

塩分は摂取していないのに、血圧が下がらないと悩まれている高齢者は少なくありません。

その結果、調味料を使わないという極端な選択をしている高齢者も少なくありません。

そこから食欲が落ち、低栄養になってしまっている高齢者も少なくありません。

高齢だからと片付けないで、出来ることを一つずつ試してみましょう。

 

患者や利用者が抱える様々な問題。意外と一本の糸のようにつながっているかも?